社労士コラム

「がんこフードサービス」残業代未払い5億円について   [2012.08.16]

御存じの方もあるかと思いますが、今年の5月29日に標記の事件がマスコミに載りました。丁度、私が残業代の未払い問題を勉強し始めた時で、強く印象に残っています。

ニュースによりますと、次のような概要です。

和食チェーン「がんこフードサービス」(本社・大阪市淀川区)が残業手当や深夜労働の割増賃金を支払っていなかった。

・未払い分の総額が過去2年間で計約5億円に上ることがわかった。

・大阪労働局は29日にも、労働基準法違反(割増賃金不払い)容疑で同社と志賀茂社長ら幹部を書類送検。

・労基法では残業手当や午後10時以降の賃金は、 通常賃金から25%割り増しして支払わなければならない
とされているが、約3500人の全従業員のうち正社員だけで 約600人について未払いがあり、現在、支払いを進めているという。

・同労働局は内部通報に基づいて昨年12月、大阪府岸和田市の「岸和田五風荘店」や 本社などを捜索し、未払いの全容を調べていた。


私の方で若干の補足を致します。

補足1 「過去2年間で・・・」 :
これは、この違反の時効が2年であるためです。2年以上前は、例え違反があってもカウントされません。

補足2 「25%割り増し」:
これに関しては、皆様ご存じで補足の必要もないとは思いますが、念のために労働基準法で定められている割増賃金率をまとめますと次のようです。

時間外労働=25%以上 休日労働=35%以上

深夜労働=25%以上

補足3 5億円だけで済まない可能性があります。:
違反の悪質度、その後の対応の不誠実さによって裁判所は5億円に加えてこれと同額の 付加金の支払い を命じる場合がります。 つまり、10億円を負担する可能性があります。


大きなダメージとなります。もちろん、このようなニュースになる事自体が大きなダメージでしょう。

つくづく、従業員の時間管理の重要さ を感じます。



実は、このニュース以上に驚いたのは、インターネットで、この記事を検索するとニュース記事の横に、多くの未払い残業代請求のお手伝いする」サイトの広告があるのです。

最近、噂では聞いていましたが、かねて盛んであった消費者金融の「過払い金請求」が下火になり、一部の弁護士さんの次のターゲットは、「未払残業代請求」になっていることを実感しました。

このような状況から、未払残業代請求のリスクは高まっているのです


*残業代の未払は行ってはいけません。

*とは言え、負担であるのは間違いありません。

*この対策として、労働基準法では、幾つかの変形労働時間制等があり、これらを活用し、時間外労働を削減できます。 (これに関して、ご相談に応じます。)


お気軽にご相談ください

  • 初回無料相談受付中

サービス案内

  • 顧問サービス
  • 就業規則の作成

その他サービス

情報コラム

情報コラム新着記事

事務所案内

  • 磯野 仁 社会保険労務士事務所
  • 代表:磯野 仁
  • 〒723-0144
  • 広島県三原市沼田東町末広325-51
  • 電話:0848-66-0646
  • FAX:0848-66-0646
  • 営業時間:平日 9:00~18:00

事務所案内の詳細

お問い合わせフォーム