社労士コラム

社会保険算定基礎届について   [2013.02.23]

社会保険の保険料を年1回決め直す「算定基礎届」の提出時期は、7月ですが、その基礎となる給与は4月~6月ですので、4月以降の給与を計画する今の時期に「算定基礎届」にまつわる事項を確認しましょう。

社会保険料決定の「からくり」とは?

1.はじめに

社会保険に加入している企集は、毎年7月10日までに「算定基礎届」を提出しなければなりません。

ここでは、算定基礎届にまつわる事項の概説、ならびに社会保険料の節減について解説をします。

2.前提としての社会保険のルール

1)社会保険の被保険者資格期間は「月単位で」管理されている。

2)被保険者の報酬額は「切りのいい数字=等級で」管理されている。

3)被保険者の報酬額は、原則として年1回見直す。

①社会保険は「月単位で」加入することになっており、「加入日の属する月から、喪失日(退職日等の翌日)の前月まで」が被保険者期間となります。
例えば、月末入社でも1ヵ月分、月末退職でもその退職月分の保険料がかかることになります。

②また、報酬額は1円単位で細かく管理せず、「20万円」「22万円」 「32万円」のように切りのいい数字(報酬月額といいます)で記録されます。
(この額が「将来の年金計算」「傷病手当金などの給付額計算」「保険料計算」の基礎となります。)

③さらに、毎月の給与額多少変動しても、社会保険上の報酬額=標準報酬月額は長期として1年間変えないことになっています。
一回決定したら、大きな変動がなければ継続します。

毎年7月10日に提出する「算定基礎届」とは、この「年一回の保険料の見直し決定を届け出るための書類」です。

 

3.算定基礎届の考え方

1)4月~6月の給与額を平均して新しい標準報酬月額を決定する

2)新しい標準報酬月額は、9月分以降に反映させる

3)平均計算に加えることがふさわしくない月の給与は、上記の1)の計算から除く

① この4月~6月とは、「支払月」単位で考えます。
3月分給与を4月10日に支払うとすれば、算定基礎届上はそれが4月分の給与となります。
また、給与には残業代やその他手当も含めて計算します。

②  ①により計算された新しい等級は9月以降に反映させます。

③ 具体的には支払基礎日数が17日未満の月を平均計算から除きます。
     これは、(欠勤控除等の)イレギュラーな事案のために、標準報酬月額が実際より低くなってしまう
     ことを防ぐためです。

 

4.社会保険料を節約するためには

社会保険料節減のためには、前述のルールから逆に考えて「等級の差を利用する(2-2))」か、「4 月~6 月の平均給与額を低く抑える(3-1))」という方法等が検討できます。

【2-2)等級差】
標準報酬20万円と22万円の差は、給与額で209,999円と210,000円の差ですから、等級の境目にある方については、例えばたった100円の昇給・手当付与の差が1等級の変化につながることもあります。

【3-1)平均給与】
4-6月の給与を低く抑える方法としては、「昇給時期を変える」「残業を抑制する」などがあります。

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