人事労務情報

未利用の年次有給休暇は買い上げる?   [2012.11.15]

   先に、業務の引き継ぎなどの事情により、現実に利用できなかった年次有給休暇を労使の合意により買い上げる方法も考えられると述べました。(2012.11.11)

   では、即時解雇あるいは予告解雇で雇用契約が消滅した時点で、未利用の年次有給休暇が残っているとした場合、この年次有給休暇は、利用できないものであり、解雇された者からの要求があれば、買い上げなければならないのでしょうか。

    年次有給休暇請求は労働者の権利であり、未払いの賃金に対する請求権と同様に雇用契約の消滅によっても権利は消滅しないから買い上げるなどの処置をすべきと考えられないこともありません。特に、即時解雇の場合、利用する期間がなかったのですから買い上げせざるを得ないと考えられるかもしれません。

   しかし、行政解釈」(昭23.4.26基発651)では、年次有給休暇の権利は予告期間中に行使しなければ消滅するとしています。
   これは,解雇・退職の理由の如何を問わず、年次有給休暇取得の権利は雇用関係の存続期間中に労働者が時季指定しなければ具体的な効果を生じないことを示しています。

   したがって,買い上げの要求に応じる義務は雇用契約上の特別の定めや合意がない限り,使用者にはないと言えます

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