就業規則の作成

就業規則と労務トラブル

先に、人事・労務関係などの手続きや書類作成に不備や漏れがあると労務トラブルの原因となると述べましたが、「会社のルールブック」である就業規則に関しても同様です。では、就業規則がなかった場合や就業規則があっても不備があったような場合、どのようなトラブルの発生があるのでしょうか。一つの例を示します。

労働基準法では、「会社が懲戒処分を行うには、懲戒の種類や程度を就業規則に定めておくこと」が義務づけられています。つまり、就業規則に対応する行為に関する懲戒の種類や程度の定めがなければ懲戒処分をすることができないのです。

運送会社で運転手が酒気帯び運転をした場合、当然、他の業種に比べて厳しい処分をするべきですが、万が一、就業規則の「懲戒の事由」などに「道路交通法上相当の違反行為があったとき」がないと処分はできません。これでは、運送会社としての信頼度を高めることはできません。このことは、就業規則には、その会社固有の方針が盛り込まれることも示しています。

就業規則の動向

就業規則に関しては「従来の就業規則」から脱皮した「攻めの就業規則」とか「戦略的就業規則」の必要性が言われています。

確かに「従来の就業規則」は、労働基準監督署に対する規則整備的な面が主であり、守りの視点が中心です。また、目標又はビジョンが不明確であり、社長と従業員の間で解釈の違いが生じやすく、些細なことで“ミゾ”ができ、労務トラブルに結びつく問題があります。

このような問題点に対応し、次のような特長の「攻めの就業規則」「戦略的就業規則」が必要とされています。

「攻めの就業規則」、「戦略的就業規則」の特長

【1】従来の就業規則の「守りの視点」も固める

  1. 労助基準法、労働契約法などの法を遵守し、雇用のルールを明確化。
  2. 懲戒規定の整備。
  3. これにより一部のトラブル社員から企業(社長)を守る。

これに次の視点を加えたものが、「攻めの就業規則」「戦略的就業規則」と言われるものです。

【2】経営理念・経営方針の記載

「社長の思い」と「企業の使命」を明確に記述することで目標、ビジョンを共有化し、社長と従業員が同じ目標に向かつて活動する組織風土が形成されます。労務トラブルの未然防止の有効な対策の一つです。

「就業規則」は、「従来の就業規則」のように“法律があるから仕方なく作る”ものではなく、「社長の思い」を形にしたものでなければなりません

【3】明確な記述

「就業規則」は企業のルールブックであり、「働き方」や「いぎという時の」のマニュアルですので、誤解なく解釈できる明確な記述が必要です。

明確化は次のような効果があります。

1. 従業員が安心して働ける

従業員が最も不安を感じるのは、「〇〇の状況になったときに、企業はどのように対応してくれる」が、はっきりと分からないときです。

特に、企業の対応が “人によって異なる” など不平等であった場合、安心して働けません。これを防止するものが「明確な記述」です。

2. 従業員と会社の信頼関係が築ける

企業が「明確な就業規則」に基づいて、申請を認めたり、ほめたり、叱ったり、評価したりすることで、従業員の不安感や不平等感は無くなり、お互いが就業規則の内容を守ることで信頼関係を築くことができます。

【4】社内モラル確立のための服務規程の充実

以前は社会的常識であったことも時代の移り変わりや価値観の多様化により、解釈が人によって異なるようになりました。ある意味、企業がモラルを教えなければならない時代と言えます。

何度も言いますが、労務トラブルは些細な解釈の違いから始まります。その防止のためにも規定は、できる限り広範囲に、具体的に、明確に列挙していきます。

これにより会社が考える、期待する従業員像を明確にします。

服務規定は、就業規則の最重要ポイントとの位置づけとします。

当事務所の「就業規則」の特長

ところで、「Win-Win」という言葉をお聞きになったことはありませんか。
「Win-Win(ウィン-ウィン)= 勝つ 一 勝つ 」とは、「自分も勝って、相手にも勝たせる」という意味で、取引上、双方に利益(メリット)がある状態や関係のことをいいます。

当事務所では、「攻めの就業規則」、「戦略的就業規則」をもう一歩進めて、「Win-Winの就業規則」を目指します。

「Win-Winの就業規則」 とは

「Win-Winの就業規則」は、社長の思いに沿って、「攻めの就業規則」、「戦略的就業規則」に厚生労働省が提唱する【働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)】への対応、あるいは、【ワーク・ライフ・バランス】への対応の色合いを強めたものです。これが、労務トラブルの未然防止に有効と考えるからです。

例えば、

  • 従業員一人ひとりの働き方(短時間労働、育児・介護等、自己啓発など)を積極的に認め、育てるようなルールとします。留意することは、ルールによるメリットが一定の若い世代のみが享受というものではなく、広い世代がメリットを享受できるようにし、「おたがいさま」の職場風土の形成です。
  • 服務規程の内容を検討する際には、“現場の声”や職場の実態を十分に考慮します。
  • 就業規則が変わるたびに、一般的な周知方法に加えて、従業員に対して就業規則の内容を説明する機会を設けることにより、コミュニケーションを行い、解釈の仕方のギャップを無くします。
  • 従業員同士が考えても「ムダな支給だ」と思われるケースの発生がない就業規則とします。
    (例えば、従来の規則のように有給休暇によって会社に1日も出てこない月であっても通勤交通費を全額支給せざるを得ないような規則とはしません。)

当事務所の就業規則メニュー

【1】基本コース

こんな場合におすすめです
  • はじめて就業規則を作成する場合
  • 急いで就業規則が必要な場合
  • 予算的な制約がある場合
業務内容
  • 就業規則(別規定なし)のみの納品です。
  • 労働基準監督署への就業規則の届け出には別途料金が発生します。

【2】標準コース

こんな場合におすすめです
  • 御社が成長し、これに見合った独自のルールを作成したい場合
  • 御社独自の労務状況に対応した就業規則を作成したい場合
  • 残業時間管理などによるリスク管理を徹底したい場合
業務内容
  • 就業規則+別規定(2つ)
  • 更に追加して別規定を作成する場合には別途料金が発生します。

【3】安心コース

こんな場合におすすめです
  • 社員への説明会、ヒアリング等の実施により従業員も納得・安心の就業規則を作成する場合

  • その結果、従業員との信頼関係が強固となり、労務トラブル発生のリスクを極端に少なくすると共に、経営に専念したい場合

  • 就業規則作成後も十分なフォローと法改正対応を行って欲しい場合
業務内容
  • 就業規則納品後1年間は、無料で運営フォローと法改正対応を行います。
  • 御社が必要なすべての規定を作成いたします。

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