今回は、厚生年金保険にかかわる給付についてご紹介します。
1.厚生年金保険(国民年金含む)
1)老齢厚生年金
老後(退職後)の生活を保障する「老齢厚生年金」が代表的な給付です。
なお「厚生年金保険」に加入している方は、原則、国民年金被保険者ともなりますので、併せて「老齢基礎年金」が支給されることになります。
「厚生年金保険」の一般的なイメージは、この給付と思われます。
しかし、次の「障害」や「死亡」に対する給付もあります。
2)障害厚生年金・障害基礎年金
所定の要件を満たした場合に、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった時に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。
「障害厚生年金」は、障害等級1級~3級に該当した場合に支給されます。なお、障害等級3級に該当しない軽い障害が残った場合でも、一時金として「障害手当金」が支給されます。
「障害基礎年金」は、障害等級1級・2級に該当した場合に支給されます。
3)遺族厚生年金・遺族基礎年金
所定の要件を満たした場合に、一家の働き手の方や年金を受け取っている方などが亡くなられた時に、生計を維持されていた家族に給付される年金です。
「遺族厚生年金」は、『①配偶者(夫または妻)と子』『②父母』『③孫』『④祖父母』の順で優先順位があり、所定の要件を満たした最も優先順位の高い方が受け取ることができます。
「遺族基礎年金」は、所定の要件を満たした『子のある配偶者』または『子』が受け取ることができます。
次回は、雇用保険にかかわる給付をご紹介します。